顧客に納得してもらう方法

設計デザインは要求仕様を満足すれば良いものではない

設計デザインには要求仕様がつきものですが、これに満足すれば良いというものでもないのは、誰もが薄々気がついているのではないでしょうか。
設計デザインは結局のところ、本当に求めるものが形になっているかどうかが大事で、それは必ずしも要求仕様だけに当てはまるものではないです。
ポイントは仕様にあらわれない要素が設計デザインにはあること、実際に設計やデザインをして、完成してみないと分からない点が存在することです。
いずれにしても、何を求めるのか明確な仕様がないのは問題ですし、設計デザインにおいて目指すべきゴールとなる仕様の存在は不可欠です。
しかし、物事が全て数字であらわせるとは限りませんから、感覚的な部分も含めて、前もってヒアリングを重ねて情報を共有することが重要です。
視覚的な情報はイメージで共有する、感覚的なものについては様々な表現方法を共通の認識が得られるまで追求する、そういうやり取りの積み重ねが大切だといえるのではないでしょうか。

設計デザインの要素はお互いに影響しあってスペースを作る

設計デザインは要素に分けて雰囲気や空間をイメージすることが大切です。
空間を作り上げる形や色、光、そして素材などがポイントでしょう。
それぞれが上手に絡み合うことで全体の空気を作り上げ、居心地の良いスペースが完成されます。
設計デザインの要素の一つ一つはそれぞれまったく拘りがないように見えますが、実際にはお互いに影響しあって空間を作っています。
たとえば形は店舗全体を仕切り、スペースを作るために欠かせないものです。
天井や床、壁などのレイアウトを含めた形がスペースを完成させます。
色もまた重要なポイントでしょう。
どんな色をメインにするかによってまったく印象が異なります。
窓から入る光のデザイン、照明についても考える必要があります。
これらをまとめる素材については熟考を重ねることで、より最適なものを見つけることができるはずです。
ナチュラルな雰囲気のスペースならウッド素材、スタイリッシュにまとめたいならコンクリートなど変化をつけます。